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前書

【まえがき】

■読み進め方
一部を除き、それぞれの話は独立した内容ですので、好きな順にお読み下さい。
作中の雑談は、基本的に2者が交互に話すように書かれております。

■BGM
「BGM」すなわち「バッグ・グラウンド・ミュージック」。癒されそうな、ピアノ曲などを流しながら読むのはどうでしょう。――例えば、このような。

■この作品は発想です。
未来予測ではなく、未来のアイデアや発想です。
これを「体系立てられた論理的書物」と誤解しないで欲しい。論理ではなく発想によって描かれています。
現代科学から見れば、矛盾等もたんまり含むと思います。が、これは、そう云うものであることを念頭に置いて欲しい。
ここには現代的発想に縛られず、未来的発想をしようとした過程があります。

■作中語句:『科学』
この作中では『科学』を『自然法則諸々』の意味合いで用いています。適宜、各々の考える定義・用語に変えて読んで頂きたい(人それぞれ、用いる言葉の意味は違うのだから)。

後書

【あとがき】

■未来の実像に関心を持たれた方へのお勧めの書。
『ポスト・ヒューマンの誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき』レイ・カーツワイルさん(2005,2007)
 並の人間を超えた知性を持たれているのではと思うほど、凄い方でした。アイザック・ニュートンさん、アルバート・アインシュタインさんや、トーマス・エジソンさん、人類の中で稀に見られる天才たち。おそらくカーツワイルさんも、そのような種類の方なのだろうと感じました。

■第3部について
第3部 未来編2040〜2045年は、<無し>となっております。その通り、現在は内容が存在しない、空の部となります。

■作中、未来に強化された知性について
バージョン1の人間である作者が、直接描写できるのはバージョン1の人間までです。その現代人的理由のため、本当はもっと知性が高い生命体に対しても、バージョン1の人間並みの知性にまで押し下げて描写しております。妥協かつご了承下さい。
……2、30年後に、知性面含めてバージョン2の人間となった方が、第3部を書いて下さったり…………と、わずかな期待をします。

■この作品を書いたのは、なぜ。
なぜだったでしょう……。確かそれは、未来に対しての人々のコメントや意見に触れたためだったと思います。そこで感じたのは、未来に対しての誤解だったり、無理解、ステレオタイプな想像――、それらが未だに少なくないことを残念に思いました。大抵の人は、未来の実像を感覚的に察することが出来ると、私は考えておりましたが、あまり未来の見通せない方々も、おられるような……。そして、それが原因で、悲観的未来像になってしまわれていました。
それに対する反発から、もっと真実に近い未来を書き、理解できる下地のある人だけ伝われば良い――、そのような思いで書いた気がします。もっとも、SF小説である以上は想像を多分に含みますが、1つ確かな軸があります――『不可能は、不可能で居続けることが出来ない』、未来を想像するときは、これを念頭に置いて頂きたい。

●追記(2016.11):
 『不可能は、不可能で居続けることが出来ない』ということすら、まだまだ理解する人が少ない。遠い未来の話であるのに、「ムリだ」、「出来ない」と云う方が見られる。そうではない。
 また、未来のAIまで非人間的だと思われている。それも違う。
 これを読み、考えを改めてほしい。実感できるのが数十年後になろうとも。


■ ― 次の世界へ ―
 3,40年後にはバージョン3の人間が存在していると思います。バージョン3の人間さんが想像する未来世界とは、どのようなものですか? 次の文明を頼みます。

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